こんどは図書館で、山本文緒著「プラナリア」を借りて読んだ。(今さらだけど。)
これはおもしろかった。
なんかちょっと、身につまされる、というか、なんていうか、人ごととは思えないかも、ていうか。
具体的にはうまく言えないけど。
わたしの中には、この人の話を読んで、「そんなことないだろ」とは言い切れない、何かがある。
この人の話はわりと好き。
長篇はあまり好きではないけど、短編集はいいと思う。

基本的にわたしは短編が好き。
ある一場面を切り取って描写してる感じが好き。
一貫した何かがあるような長篇よりも、ぱっと一場面だけを描写してる短編の方が好き。

でもわたしは、どんな著者だろうと、エッセイは嫌い。別に作家の日常とか、日常に関する感覚なんか知りたくも何ともない、と思う。それを小説(とか詩)にしてくれてこそ、だと思う。

ちなみに、わたしはわりと昔から、吉本ばななさんの小説が好き。この人のは長篇でも好き。むしろ長篇の方が好きかも。せめて文庫本で半分くらいの長さとか。この人の文章というか小説世界は、わたしにとってちょっとだけ憧れな非日常、って感じがする。

あと実は、銀色夏生さんの詩やちょっとした文章(一ページくらい)も好き。この人の言葉は、わたしにとって、わりと「わかる」感じがする。そうでない詩も多いんだけど、「わたしの言葉」に通じる何かがある詩がけっこうある、気がする。

でもどちらの著者でも、エッセイは決して好きではない。とても最後まで読めなかった。
どうしてなんだろう。

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